概要
チャットボットは、社内のWorkplaceユーザーがWorkchatを介してやり取りできるカスタム統合の一種です。特定のアクションを自動化して、処理をスピードアップさせることができます。さまざまな活用方法がありますが、最も一般的な使用事例をこのドキュメントで紹介します。
このセクションでは、ボットの作成方法について、Workplaceでのボット設定とサーバーへの導入の2ステップで説明します。
一般的な統合と設定に関する詳細は、こちらのセクションを参考にしてください。
ボットの設定Workplaceでチャットボットを設定する
チャットボット作成の最初のステップは、Workplaceでの設定です。それには、会社の設定変更の権限と統合の設定権限をもつ管理者としてWorkplaceにログインする必要があります。ログインしたら、次の手順を実施します。
ボットを作成したら、残りの設定をしていきます。
基本設定
管理者用パネルの[統合]セクションで、ボット名をクリックして設定します。基本的な注意点は次のとおりです。
このトークンは、ボットが生成するAPIリクエストとともに送信され、Workplaceはこのトークンを基にして、リクエストの送信元を確認します。
ボットが公開設定になっていない場合、ユーザーは利用できません。残りの部分を設定した後で有効にしてもかまいませんが、必ず公開前に有効にするようにしてください。
アクセス許可
統合の設定画面に[アクセス許可]というセクションがあります。ここでボットのアクセス許可を選択します。
また、ボットを動作させるのに必要な他の権限にチェックを入れたい場合(例: ボットがWorkplaceからユーザーのプロフィールを取得するなど)は、[仕事用プロフィールの読み取り]にチェックを入れる必要があります。
Webhooks
チャットボットに設定が必要な別のセクションは、Webhooksです。Webhooksを使用すると、特定のイベントをサブスクリプション登録して、リアルタイムで最新情報を受信することができます。Workplaceで変更やイベントが発生した場合(例: ユーザーがボットにメッセージを送る)、該当するWebhookトピックにサブスクリプション登録している各カスタム統合アプリのコールバックURLに対して、HTTPS POSTリクエストが送信されます。
この設定を続ける前に、ウェブサーバーにボットのコードがデプロイされていることを確認してください。詳しくはこちらをご覧ください。
これにより、ユーザーがボットにメッセージを送信した際や、ボットに表示される任意のボタンを操作した際に、通知を受け取ることができます。
セキュリティ
統合用の設定の最後のセクションは、[セキュリティ]です。これはボットの動作に必須の設定ではありませんが、ボットの本番運用を開始する前に設定することを強くおすすめします。
これは、セキュリティをさらに強化するため、サーバーがAPIリクエストをWorkplaceに送信する際、App Secret証明とApp Secret時間が要求されるようにするものです。
サーバーにチャットボットをデプロイする
チャットボット作成の2つ目のステップは、サーバー内でボットのコードをデプロイすることです。ここでは独自のウェブサーバー内にコードをデプロイする必要があります。
ボットのサンプルをいくつか用意していますので、それをコピーしてコード内のトークンを自分のトークンと入れ替えてください。以下のリンクから入手できます。
- ヘルプデスクボット: ユーザーからITへのヘルプデスクリクエストを自動化するボット。
- 評価ボット: ユーザー間の評価を自動化するボット。
- HRよくある質問ボット: HRのよくある質問へのアクセスを簡単にするボット。