システム管理者ガイド: エンゲージメントとセキュリティのモニタリング

インサイトを使ってWorkplaceの導入や利用状況を分析し、推進する方法を説明します。


管理者用パネルの[インサイト]セクションでは、データを分析し対策を立てることができます。ここには、Workplaceの利用が組織にもたらす影響を多角的に追跡、計測、分析した結果が表示されます。Workplaceの導入と利用の推進にあたっては、こうした指標に従い、現状を分析するといいでしょう。
[インサイト]には、以下の5つのタブがあります。
  • メンバー: Workplace導入開始後のアクティブ利用者数の推移がわかります。
  • グループ: Workplaceにおけるグループの作成状況と、特にアクティブなグループにおけるアクティビティがわかります。
  • アクティビティ: Workplaceへの投稿数と、活発に投稿している利用者数がわかります。
  • 投稿: 各投稿に対する反応を詳細に計測したデータが表示され、伝達効果の大きさがわかります。
  • つながり: 組織内でどのチームや部署が連携や情報共有を行っているかがわかります。
メンバー
メンバー
[メンバー]タブでは、Workplaceが組織内でどの程度浸透し、利用されているかを分析できます。タブの最上部には、次のような指標で概況が表示されます。
  • 招待済み: 組織のWorkplaceへの参加のため事前作成され、招待メールが送信されたアカウントの数です。
  • アクティブ化済み: Workplaceへの招待を受け、アカウントをアクティブ化した人の数です。招待済み人数の80%以上を目安にしましょう。
  • アクティブ(月間): 過去28日間にWorkplaceでアクティブだった人の数です。
  • アクションを実行: 過去28日間に10日以上Workplaceでアクティブだった人の数です。このようなメンバーの85%は半年後も引き続きアクティブなメンバーであることがFacebookのデータで明らかになっています。そのため、Workplace導入後の利用状況を評価する上で重要な指標です。
期間を指定して浸透率や利用状況の推移を詳しく見たり、組織を部署、地域、管理者別に比較分析したりすることもできます。
「プロフィール写真の追加」や「マネージャ名の追加」といった、プロフィール完成度の指標も表示されます。プロフィール完成度は優れたエンゲージメント指標です。これが高いほど、Workplaceで人間味のある印象を与え、密なつながりが生まれやすくなります。
さらに、アプリやプラットフォームでのアクティビティからWorkplaceやWorkplaceチャットがどのように使われているかを分析することもできます。
アクティビティ
アクティビティ
投稿、コメント、リアクション、メッセージなどのコンテンツからエンゲージメントを分析できます。日付を指定して期間内の推移を見たり、フィルターを適用して地域、部署、役割などのプロフィールのフィールドに基づいてアクティビティを分析したりできます。
下にスクロールすると、Workplaceで最もアクティブなメンバーと、その投稿数やコメント数を確認できます。これをもとに、Workplaceを積極的に利用しており貢献度が高い人を表彰しましょう。
グループ
グループ
組織内で特に活発なグループを見つけたり、プライバシー設定(公開、非公開、秘密)やタイプ(チーム・プロジェクト、ディスカッション、ソーシャル・その他など)で内訳を表示させたりすることもできます。また、カスタムの期間を設定してグループアクティビティの推移を表示させることも可能です。
投稿
投稿
特定の投稿のインサイトを見るには、[投稿]タブにURLを入力します。その投稿を見た人の数、コメント数、リアクション数の集計が表示されます。このセクションのデータは、重要な告知に関する施策を考える際に役立ちます。過去の投稿で特に反応が良かったものを分析し、どういうものが歓迎されているのかを調べて、今後の投稿に反映しましょう。
つながり
つながり
組織内でどの部署が連携や情報共有を行っているか、サイロ化による分断が生じており対策が必要なエリアはないかを確認できます。
つながりとは、2人の利用者が互いに以下のいずれかを行って生じる関係のことです。
  • タイムラインへの投稿
  • 投稿へのコメント
  • 投稿の表示
  • 投稿へのリアクション
  • プライベートメッセージの送信
セキュリティ
セキュリティ
Workplaceでは、組織全体のセキュリティの健全性を簡単にチェックできます。セキュリティ上の問題があるアカウントから、マルウェアのアップロードのブロック、プロフィールデータのダウンロードリクエスト、ログインの問題まで、すべて管理者用パネルの[セキュリティ]ページで監視できます。